2012年。新しい年を迎えさせて頂けるということ。

2012
01.09

 みなさま、あけましておめでとうございます。2011年は本当に沢山の方に支えて頂いて越すことが出来、

今こうして2012年を迎えられますことを、心より感謝申し上げます。

昨年は3月11日の大震災があり、当ファームも乗馬クラブの本厩舎が半壊し、馬1頭が亡くなり、馬たちは

外来厩舎で1ヵ月半の避難生活を強いられました。

そのような状態から沢山の皆様の温かいご支援を受けて、なんとか復興できて年を越させて頂いたありがたさが、

身にしみて感じられます。本当に感謝を忘れてしまって「あたりまえ」になっていた事が、当たり前ではない、

本当に有り難いこと、明日どうなるかわからないから、今、この瞬間を一生懸命生きるという事の大切さを、

震災を通じて、体感させて頂き、又、本当に困ったときの皆様の温かい励ましや、ご支援が、どれほど

心強く有難く、人と人との繋がりの素晴らしさを心より感じさせて頂けて、改めて沢山の人々に支えられて、

今日を生かさせて頂いているということを再確認させて頂いて、ただ、ただ、深く感謝するばかりです。

 

昨年、亡くなった方々やお馬さんの分まで頑張って生きなくちゃいけないと決意して、およそ無理だろうと思われた

グランドホースショーを東日本大震災チャリティーホースショーとして沢山の皆様のご協力で過去最大級の競技会として

開催させて頂き、妻の思乃が国体で2冠、JRAホースショーのグランプリ2連覇、私も全日本で3種目優勝やOSAKAグランプリを

始め夫婦でCSI-Wのグランプリ優勝や、調教させて頂いた障害競走馬からは、父の時代からお世話になっている

田中剛調教師からお預かりして障害調教をさせて頂いた「マジェスティバイオ号」がわずか1年で「中山大障害」に優勝して

JRA最優秀障害馬に表彰される等、本当に皆様に生かされて素晴らしい成績を修められましたことを、心より御礼申し上げます。

 

昨年の震災を乗り越え、今も苦しんでいる皆様を思い、今年は毎日を新しく頂いた命と思って、頑張りたいと思います。

皆様のお引き立てにより、計らずもロンドンにチャレンジさせて頂くチャンスを頂いて、皆様に恩返しが出来る様に

精一杯頑張らせて頂く所存でございますので、本年もどうぞ宜しくお願いもうしあげます。

東日本大震災チャリティホースショー

2011
06.17
6月の3日から5日まで那須トレーニングファームで毎年恒例のワールドカップ日本国内予選
CSI1*-W NASUを兼ねた「第23回那須グランドホースショーCSI1*-W NASU」を、今年は
「東日本大震災チャリティ-ホースショー」として開催させていただきました。
 
 

「がんばろう日本、みんなの笑顔を一つの力に」をコンセプトに作られたポスター

 
この度の東日本大震災で、東北地方に近い当ファームも被災し、馬一頭の命と施設全体に被害が及び、
馬達は1ヵ月半の外厩への避難生活を余儀なくされました。また輪番停電や、私達の住む那須は栃木県北エリアで、
隣県の福島県がすぐ近くという事もあり、私自身、3度原発近くに馬の救助に赴き、ダイレクトに被害の大きさが
伝わってきて、正直、競技会どころではないと言う状態で、競技会の自粛も考えました。
 
しかし、全国からの開催を望む期待の声や激励の言葉を受け、今、自分達に託された使命は、被災地の復興とみんなの笑顔を取り戻す事ではないかと考え、被災地のお馬さんと、共に頑張っている人たちの為のチャリティーホースショーとして那須グランドホースショーを開催しようと決意しました。
 

チャリティーホースショー「がんばろう日本、東北」の看板

私自身、震災のショックで競技会開催にはなかなか力が湧かなかったのですが「がんばろう日本、みんなの笑顔を一つの力に。被災地のお馬さんのために頑張るんだ!!」という決意をすると、凄い力が湧いてきて、チャリティー競技会開催の為に日本全国を協賛者や、義援金スポンサーを募って回り、特に被害のない関西方面の方々に馬を救助したり被災した実体験を交えながら、海岸部や原発近くのお馬さん達の悲惨な現状を伝えて、協力を求めました。
 
すると、本当に沢山の方々が、快く協力、援助を申し出てくださり、本当に沢山の皆様のご協力の下で東日本大震災チャリティーホースショーが開催できました事を、この場を借りて心より御礼申し上げます。
 
「今私達に出来ること、それは想いを一つに力を合せること。」を、モットーに、人と馬のいつも溢れていた笑顔を取り戻せる様に、私達はチャリティー活動に力を入れていきたいと思い、今年の10月10日の体育の日には、JRA角居勝彦調教師とCROWNSTAR小浦氏が中心となって開催する東日本大震災チャリティーイベント「馬に携わる人たちが馬に感謝する日」ということで[Thanks Horse Days](サンクスホースデイズ)を、三木ホースランドパークで開催予定で、そこに私達も被災し、津波で39頭の尊い命を失った宮城の鈴木嘉憲氏と共に馬を連れて協力する予定でいますので、皆様の引き続きのご協力、ご援助をよろしくお願い申し上げます。
 

10月10日の体育の日のビックイベントです!!

 
東日本大震災チャリティーホースショーとして沢山の皆様のご協力を経て、なんとか開催にこぎつけた訳ですが、ふたを開けてみると、本当に多くの馬仲間が、協力しよう!という気持ちで駆けつけて下さり、過去最高の200頭を越えるエントリーがあり、全員が快くエントリー料や賞金の一部を義援金として寄付してくれて、特にJRA馬事公苑の福島大輔選手は、「チャリティーホースショーという事なら」という事ですぐに上司に連絡してくれて、JRA馬事公苑の選手は全員、賞金全額を義援金として寄付してくださり、馬仲間の絆、熱い想い、団結力に思わず目頭が熱くなりました。
 
 
 
競技会のほうも白熱した戦いが繰り広げられ、最高賞金額の「グランドカップ」では斉藤功貴選手とテレキシオ号(北総RC)が見事優勝!!
 

CSI1*-W NASU は二宮裕哉選手とウィレム号(成田RC)が見事な走行でCSI3連勝を決め、優勝!!高額賞金の元、若手のホープたちが成長振りを見せる素晴らしい内容だったと思います!!

全日本2連勝中で、ヨーロッパ遠征中の林忠寛選手と、総合アジアチャンピオンの佐藤賢希選手の初CSIグランプリ優勝もこの那須ですし、今回明松寺馬事公苑の佐藤泰選手もCSIグランプリ初挑戦で、4位入賞!那須を庭のようにして、100センチから日本を代表する名馬に育て上げた増山誠倫選手とトップギアⅠ(小山RC)も最終種目フューチャーズカップで優勝して、那須TF初代広田健司の「高額賞金がなければプロ化も技術向上もない」という理念が正しい事を証明してくれた様な気がします。
 

「会長の酒場」でビールを飲みながらご満悦の広田健司

・・私自身は、多くの皆様から多大なるご支援を頂いていて、その方達の期待に応える為と、被災地のお馬さんの為に このチャリティーイベントの成功に命をかけていましたので、選手としてはひどい出来で、お馬さんにご迷惑をお掛けしましたが、最後のCSIグランプリで自分のミスで1落下してしまい、2位になってしまいましたが、少し競技感覚がもどって来た感じがしました。
そしてなんといっても今回の目玉は、新しい馬術界の大応援者、滝沢滋氏のスポンサードによるTAKIZAWA SHIGERU CUPアマチュアグランプリ!!100cmのアマチュア限定のこの競技に、なんと優勝者にはFredericBUTETのオーダー障害鞍が副賞に!!2位以下もオーダーメイドブーツや、オーダーメイドドレスシャツといった夢の副賞が!!
 

新たな馬術界の新ブランド「TAKIZAWA SHIGERU」

滝沢氏は、5月のJRAホースショーのグランプリ大障害にもスポンサードされていて、優勝者にオーダーメイドサドルをプレゼントしていましたが(優勝者は私の妻でしたが;汗)今回私は、失礼にも滝沢さんに、「一握りの選手しか出れないグランプリにではなく、もっとも多くのファンやアマチュアの人たちが出れる競技に、馬術に夢がもてる様な副賞をお願いします!!馬術ファンの拡大なしには馬術の発展はありえません!!」と言う様なひどいお願いをしたにも拘らず、快くスポンサードして下さいました。滝沢様、心より感謝いたします!!
 
さて、100cmの競技の副賞にオーダーメイドサドルという前代未聞の競技には、「シニアの人にもチャンスを!」と40歳以上の選手には、年齢に応じてハンデがつき、首にコルセットを巻きながらも、4秒のハンデを生かしたシニア代表湯川龍雄選手(フジHRC)が年齢を感じさせない見事な走行でトップに立ち、このまま優勝かと思いきや、最後の最後で「執念の明松寺」、和尚さんの法力と、奥様「観音菩薩」の加護を受けた中村陽子選手が優勝!!見事に鞍をGETしました!!


昨年末に頚椎を痛め、首にコルセットを巻きながらの劇走!!50オーバーの中年の希望の星!湯川選手!

 
この他にも、「馬のためのチャリティーならば」とJRA競馬界の伝説の人、岡部幸雄氏が来場してくださり、トークショーをして下さってファンは大興奮!!来場して一時は押し寄せるファンのサインや写真撮影で全く動けず、急遽「会長の酒場」に避難して頂きました(笑)

 
また、「馬や犬のTタッチ」のセミナーを数多く主催なさる、元歌手で紅白の司会もしていた佐良直美さんが、ご自身も被災されて、大変な時に、「チャリティーの為に」とワンちゃんを引き連れてアジリティーを見せてくださり、「震災のときにも、けっしてペットを見捨てないで下さい」と会場に来た多くの観客の前で訴えた時には、海岸で流された馬達の事が頭をよぎり、胸につまされました。
お二人のご協力の他、地元観光協会の皆さんや馬具屋さんや沢山の業者さんのご協力で19店舗もの出店がイベントブースに展開してくださり、地元の風評被害を受けている安全で美味しい野菜を使った料理や、馬具ショップや被災地の馬達の活動支援をするNPO法人馬とあゆむSOMAの、震災応援グッズブース、体験乗馬ブースなど、お祭りのようで、地元ラジオや新聞やポスター配布などが功を奏して、多くの一般観客も訪れて下さって、地元の食べ物やは全部完売!と言う盛況振りで、民間のチャリティーホースショーとしては大成功だったと思います!

 


世界を知る福島大輔選手が、「ハード(施設)ではJRAホースショーが上だけど、ソフト(運営、競技会のホスピタリティー)はこの競技会のほうがいいね」とお褒め頂いた事が、何より嬉しかったです!!
 
皆さんのご協力の賜物で、3日間で2,072,415円の義援金の他、日清様からカップヌードルや、日本農産様から馬の飼料の支援物資が集まり、早速被災地に私が皆様の代表として、直接赴いて皆さんに渡してまいりました。
日本の馬術界のピンチの時にに岡部さん、佐良さん、スポンサーの皆様、地元観光協会の皆様、役員のみなさま馬仲間の皆様、ご協力くださった皆様本当にありがとうございました!!
これからもみんなとお馬さんの笑顔を取り戻せるようにがんばります!!


今年馬術感覚のずれから不調の広田龍馬。復活を望む!!

 

 

獲得賞金全額をチャリティーとして寄付してくれたJRAの左から戸本選手、福島選手、岡崎選手

 

「がんばろう日本、みんなの笑顔を一つの力に」をコンセプトに作られたポスター

ジャパングランプリの電光掲示計が試合を盛り上げてくれました!

 

相馬野馬追を応援するNPO法人「馬とあゆむSOMA」の義援グッズスペースと、日曜日にボランティアで販売を手伝ってくれた南相馬出身の愛澤さん。

 

体験乗馬コーナーも子供たちに大人気で、沢山の募金を集めた。

広田龍馬が「馬の競技より全然緊張した」という岡部幸雄氏とのトークショー

 

CSI優勝の、レッドブル大好きお兄ちゃん、二宮選手

 

グランドカップ優勝、高額賞金に強い林ファミリーのDNA斉藤選手

人と人とのつながり。

2011
06.12

那須TFの走路障害練習中のマジェスティバイオ

土曜日の東京競馬場で行われた「東京ジャンプステークスJ・GⅢ」に、いつもとても

お世話になっている田中剛調教師の管理馬、「マジェスティバイオ」号が優勝してくれました!!

「マジェスティバイオ」号は昨年の暮れから、今年初旬まで、調教師となった田中剛元ジョッキーから、初めて障害調教を依頼されたお馬さんで、田中剛さんと私の父は、いつも世界最高峰の障害レース「グランドナショナル」にチャレンジする熱い話をしていたり、(ゴーカイ秘話参照)私が子供の頃からの本当に古くからのお付き合いで、昨年の10月に開業して、初めて私達に障害調教を依頼して下さったお馬さんが、「マジェスティバイオ」だったんです!!

初めはオーナーが栃木までの輸送費を出したくないので、近場の育成場に出そうとしていたのを、田中さんが、「オリンピック選手が調教してくれる所で、技術があるところですから!」と、強くプッシュして下さり、那須の地を踏むことになりました。

マジェスティくんは、田中厩舎に転厩する以前は、これまた私がいつも栗東に行ったときにお世話になっている藤原英昭厩舎で、その馬術の技術を生かした調教法はいつも勉強と共感を受けさせて頂いております。

昨年の中山大障害では、藤原調教師に御紹介頂いた、野中賢二厩舎所属で、当ファームで障害調教させて頂いたトウカイポリシーが、直前の障害オープン戦で圧勝して、大障害でも良いレースを非常に楽しみにしていたのですが、野中調教師曰く「絶対勝てる手ごたえだったのに、調子が良すぎて、体が動きすぎて故障してしまった」と故障してしまい、非常に残念に思っていました。

でも不思議なご縁で、藤原厩舎の息がかかったお馬さんが田中剛さんとのご縁で那須に来て、障害馬として「第2の馬生」を歩む事になるのですから、ご縁というものはどこでどうなるか分かりません。マジェスティは、さすがダービートレーナーの藤原厩舎にいただけあって、雄大な馬体をしていて、口向きも大変良かったのですが、馬体が大きすぎて前と後ろが繋がりにくく、又、オペラハウス特有の気難しさもあって、バランスをまとめて飛ばせるのに苦労しました。ただ、「何とかいつもお世話になっている田中さんのお役に立たなくては!!」という強い気持ちで、魂を込めて調教させて頂いたつもりです。

そうしたら、マジェスティバイオはみんなの気持ちに答え、帰厩後、田中厩舎初の障害レースの優勝をもたらしてくれて、更には重賞初挑戦で優勝!!田中厩舎初の重賞勝ちまでもたらせてくれたんです!!しかも騎乗していた柴田大知騎手は、私のJRA職員である義兄の高橋秀行氏が、JRA宇都宮育成牧場(現在はJRA総合研究所)時代にスポーツ少年団で教えていた教え子だったのです!!

20年以上前に、お酒を飲みながら馬の調教を熱く語っていた田中剛さんと、私の父の関係が、ここまで繋がっているんだな・・・と感慨深く感じ入ると共に、これからもそのつながりを発展させて、夢はグランドナショナル!!と行きたいと思います!!

藤原英昭さんからも電話を頂き、「マジェスティ、見とったで!!お前らがやったから、飛びは上手だったわ!背中弱い馬をよく仕上げたの!」と喜んでくれました!!

今回の事でも、本当に沢山の人と人との繋がりで、ここまで来させて頂いる事を再認識して実感し、お世話になった皆様に恩返し出来るように、一頭でも多くのお馬さんを幸せに出来るように、毎日頑張ってお馬さんと接していこうと思いました。

終わりとはじまり。

2011
06.07

本当にたくさんの方達のご協力を得て、東日本大震災チャリティーホースショーである、「第23回那須グランドホースショー」が無事終了致しました。

私達の那須トレーニングファームも被災し、本当に開催できるかどうかも危ぶまれたのですが、皆さんの「被災地のために協力しよう!」というお気持ちから、今回は200頭という非常に沢山のエントリーを頂き、イベントブースでは地元観光協会の皆様や、沢山の物産展や馬具ショップや被災地の食材を使った食べ物屋さんが軒を並べたい変な賑わいを見せ、岡部幸雄さんや佐良直美さんのお力添えもあって一般の観客の方も沢山来場され、お馬さんの素晴らしさ知って貰うと共に、NPO法人馬とあゆむSOMAさんのチャリティーグッズ販売や、募金活動や選手の皆様の御厚意で賞金の一部を義援金に回すなど、チャリティーイベントとしても、大成功でした。

ご協力くださった皆様に心よりお礼申し上げます。

これからも我々は被災地・被災馬の為のチャリティーホースショーを続けて行こうと思いますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申しあげます。

大会の詳細は後日ご報告いたしますが、大震災チャリティーホースショーが終了した次の日に、私が高校生の時に、アメリカ西海岸のジョージ・マイヤー厩舎に馬の勉強をさせて頂いてた時に、父に初めて、外国で私の為に買って頂いて、アメリカの競技で多分100回以上は優勝、入賞させて頂いたであろう、私に競技の勝ち方を教えてくれた最大の恩馬の一頭である「ムサシ」が、マンオブゴールドと同じ27歳で息を引き取りました。

ムサシは本当に細いきゃしゃなアメリカ産サラブレッドで、買った父がアメリカで初めて実馬を見た時に、「こんなひどいやせ馬、普通は絶対買わん!!」と逆上したくらいですが、日本人の心意気を知らしめる、という意味で、剣豪宮本武蔵(本当は戦艦からでもありますが・・。)から名前を取り、「ムサシ」という名前が付けられ、私が16歳の時からお世話になって、110CMから145CMの競技で勝ちまくり、17年後の今でも、私の息子である「大和」が乗ってジムカーナの初優勝をもたらせてくれた、本当に素敵な「友達」だったんです。

グランドホースショーがチャリティーホースショーとして過去最高の盛り上がりを見せ、大成功で終わった次の日に、一時代を作り上げた盟友で、名馬が去っていく。

「一つの時代が終わり、また新たな時代が始まる。終わりというのは次の始まりでもあるのだ。お前達が作る次の世界が、どんなものか楽しみにしてるぞ。」

そうムサシに宿題を残された気がして、ムサシが私と息子にとって初めてのパートナーだった事もあり、目に見えない運命というか宿命というかなにか大きな流れのような繫がりを感じずにはいられないのでした。

「ムサシ、ありがとう。お前に育ててもらった俺が、お前に乗せてもらった大和を、きっと一人前にして、より良いお馬さんの世界を作れる様に頑張るからな。」

6歳の大和が最後にムサシに贈った絵を見て、心に強く想うのでした。

東日本大震災チャリティーホースショー

2011
05.28

6月3~5日に、東日本大震災チャリティーホースショーとして、第23回那須グランドホースショーCSI1*-W NASU を開催させて頂く事になりました!!!

3月の大震災で当ファームも被災し、輪番停電等で公認競技会も中止していて、

今回のグランドホースショーも自粛しようと思っていたのですが、沢山の方の開催を望む期待の声や、頑張って復興して東北に一番近い栃木県から元気を発信して下さいと、沢山の激励の声を頂き、「東日本大震災チャリティーホースショー」として開催させて頂くことを決定致しました。

関西を初めとした、日本全国の皆様からの義援金や、協賛を経て、一時は開催も危ぶまれた大会ですが、被災したお馬さん達やこれから復興するのにものすごいエネルギーが必要な東北の馬術界の皆様に、微力ながらも、チャリティーホースショーを継続して開催して行きたいと思っています。

今大会は私達を始め、参加団体の皆様や、協賛、協力関係団体、役員の皆様全員が、エントリー料や、賞金、役員謝礼、スポンサー料等の中からチャリティーとして義援金を出して下さっていて、馬術界や協力団体の皆様には本当に本当に心より御礼申し上げます。

皆様本当に快く協力して下さって、本当に、「人と人とのつながりって、本当に一番大切で、温かいものなんだな。」と再確認させて頂きました。

とにかく、皆様に受けた御厚意を、東北のお馬さんたちにしっかりと役立て、この大会をチャリティーホースショーとして成功させて、今年だけでなく、継続して少しずつでも長く被災地の復興に協力させて頂けるように、本当に微力ですが、努力させて頂きたいと思っています。

大会では、皆様に楽しんで頂けます様に、地元物産展や、体験乗馬コーナー、犬の障害飛越「アジリティーショー」や、土曜夜の懇親パーティー時の人が障害を飛ぶ「インドアヒューマングランプリ」を企画しています!!

そしてなんと!日曜日には、「馬のためのチャリティーで役に立てるならば、」と、往年の名ジョッキー岡部幸雄氏がトークショーを行ってくれる事になり、私との対談形式で
日曜のお昼に来場してくれる事になりました!!

岡部さんといえば伝説の名馬「シンボリルドルフ」の主戦ジョッキーであり、「馬、優先主義」など、近代日本の競馬ジョッキーのシステムを確立させた伝説の人です!!

前出の「馬、優先主義」や、「優秀な職人以前に社会人たれ」等、私も沢山の素晴らしい感銘を受けたホースマンなので、今から対談が緊張します!!
馬の競技会よりもずっと緊張するかも(笑)

このように内容てんこ盛り!!で開催させて頂きます「第23回那須グランドホースショーCSI1*WNASU 東日本大震災チャリティーホースショー」

チャリティーとして成功させる為にも、皆様のご協力が必要不可欠です!!

是非遊びに来てください!!出来ればチョット募金も・・・。

お馬さんの為にこれからも頑張りますので、皆様応援よろしくお願い申し上げます!!!

震災で倒壊したボロ捨て場

ヤマト絶好調!!千葉国体しのゆみ優勝!!

2010
10.04

9月30日から10月4日にかけて開催された国民体育大会千葉大会に栃木県代表として那須トレーニングファームから成年女子に広田思乃選手、少年に高橋優美選手、成年男子に伊藤直選手がNTFの誇る北京オリンピック代表馬ヤマト号で出場し、私の妻であるしのと、姪であるゆみが見事に優勝してくれ、私が怪我で出場できない分まで頑張って活躍してくれました!!
自分の事以上に嬉しいです!!感動を本当にありがとう!!しのゆみやまと!!

伊藤君も定位置の5位入賞で、ヤマト1頭の活躍で栃木県は天皇杯総合8位入賞、皇后杯でも6位入賞と大活躍!!

また、昨年までスタッフとして頑張ってくれていた新潟県代表の「新潟のリュドガービアバウム」こと國元智史選手が、私の探してきた日本では珍しいブラジル産馬、「ジョーカーヴィラファル」と成年男子トップスコアで5位入賞、成年男子スピード&ハンディネスで準優勝と大活躍してくれて、喜びも2倍です!!!

自分が怪我でみんなに迷惑を掛けた分、みんなが成長してくれて、那須トレを引っ張っていってくれている事を、とても嬉しく想い、みんなに感謝の念が絶えません。

本当に素晴らしい、会長の人生を賭けた理想の馬、「ヤマト」。私の息子と同じ名前の天馬をヨーロッパからつれてきてくれて、日本にインターナショナルホースヤマトの素晴らしさを伝えようと英断してくれた会長の懐の深さにただただ感謝です!!

私もやっと退院する事ができました!!
頑張って日本の馬術界を明るく元気に出来るようにパワー充電完了です!!

さあ、それでは、ガンダムいっきまーーーーーす!!(笑)

祖父母の夢。

2010
08.07
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今年も山梨県の小淵沢で、10歳から22歳までの、馬術の甲子園とも言える「全日本ジュニア障害馬術大会」が開催されています。

全国の若きライダーの登竜門ともいえるお祭りみたいな大会で、未来ある若者のキラキラとした青春がつまった私の大好きな大会でもあります。

そこに、ヤングライダーとして、昨年準優勝した私の姪にあたる高橋優美選手が、那須トレーニングファーム代表として、ヤマト、やっくると言う日本を代表する馬に騎乗して頂点を目指して参加しています。

ヤマトは北京オリンピックに出場した日本にいる唯一のオリンピックホースですし、やっくるも昨年急成長してJRAホースショーのグランプリを含む大障害6連勝をした日本を代表する名馬です。

今でこそ、那須トレーニングファームにはこの様な日本で1、2位を争う馬が2頭も揃っていますが、ここにくるまではとても長い道程と物語がありました。

今回はそのお話をしたいと思います。

資産家でもなく、トヨタのセールスマンを脱サラして、自分達の体一つで、那須の山を切り開き、一代で日本有数の競技場を作り上げ、そこでオリンピック選手とインターナショナルの大障害馬を育て上げた那須トレーニングファーム創始者広田健司と、二人の夢の為に常に健司を支えて尽くしてきた妻の弘子。

二人は那須の地に移り住み、山を切り開きながら筆舌に尽くし難い苦難を乗り越え、二人で心を一つにして一心不乱に働き尽くしました。二人の、たった一つの夢の為に…

その、二人のたった一つの 夢とは……

「外国産馬に乗る事」

です。

サラリーマンの息子であった健司が初めて馬に出会ったのは明治大学馬術部で、大学卒業後埼玉国体の選手としてトヨタのサラリーマンと二足のわらじをはき、運命の馬、「三峰」にであい国体選手として活躍していましたが、三峰は県有馬でアングロアラブの小柄な牝馬でしたので中障害以上は無理でした。

国体でよい勝負をしていた同期の財力のある選手達は、自費で能力のある外国産馬を買い、大障害や国際大会に出てオリンピックにまで行って、とても健司のての届かない所に行ってしまったのです。

「ちくしょう、外国産馬を買える財力さえあれば、俺も決して負けないのに…」

健司はとても悔しい思いをし、自分の夫は日本一だと信じてやまない弘子も涙を流しました。

そして、その時の悔しさと、運命の馬三峰との死別がきっかけとなり、二人は脱サラして夢の為に死に物狂いで努力したのです。

そして1986年、ついに二人が初めてドイツ産ハノーバー種の若い外国産馬を購入しました。馬が来た時、二人は固い握手をかわしたそうです。

…その馬の名は「グランドピーク」…

三峰の「峰」から取って「ピーク」、「グランド」は、大きい。

つまり、三峰が行けなかった大きな障害、大きな夢に連れて行ってくれる馬として、「グランドピーク」と名付けられたのです。

現実に6才で日本に来たグランドピークは、その後那須トレーニングファーム初の大障害馬に成長しました。

そして、グランドピークから14年後の2000年、二人がもっていた、その夢を息子の龍馬が受け継ぎ、マンオブゴールドと言う龍馬にとっての運命の馬に導かれ、広田家の悲願であったオリンピックまで行きました。

そして今!初の外国産馬購入から24年、沢山の人の協力を受け、健司は自分の持ち馬として「理想の馬」という、2頭目のオリンピックホースとなる「ヤマト」を有する様になり、健司の親友で理解者である亀田幸雄氏が「やっくる」という日本を代表する名馬を供与して下さり、自らが果たせなかった夢を、今度は長女「峰子」の娘、健司、弘子の孫である優美に託している。

3代にわたる広田健司、弘子夫妻の執念の結晶であるヤマト、やっくるが、天才的なセンスをもっていた長女峰子の血を引く優美によって、どの様に昇華されるのか楽しみでならない。

祖父母の夢を背負い、私の姪、優美は明日、決勝でどんな夢を見せてくれるのだろうか………。

人馬一体

2010
07.17
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長年馬と一緒に過ごし、馬中心の生活を送っていると、馬と自分のシンクロニティが高まり、自分が時々馬になった様な気がして(笑)馬と自分の不思議な一致が起こったりするんです。

私が10年間連れ添って、ワールドカップを初め、世界中を一緒に回ってくれて、イタリアのCSIOローマとアメリカのCSIインディオのグランプリで準優勝、全日本大障害選手権で2連覇して、今まで一度も大きな故障をした事がない私の一番の盟友と言える「ゼロ」が、5月のJRAホースショーで右脚を故障してしまい、屈腱炎になって、彼の馬生初の長期休養に入りました。

全治は6ヶ月位だそうですが、ホースショーで多くの方々が故障したゼロを見ていて、心配して下さり、那須に帰ってからも、沢山のファンの方から「ゼロは大丈夫ですか?良くなったら会いにいきたいです」という電話、メール、お手紙を頂き、改めてゼロの人気の高さ、豊かなキャラクターを再認識して、こんな素敵な馬と巡り逢えた奇跡に感謝するのでした。

ゼロファンの皆様、ゼロは大丈夫ですので、ご安心下さい。今ではエサの時間に、痛いはずの右脚でガンガン蹴って、一番早くくれと、元気に自己主張しております(笑)

ゼロはとても明るくひょうきんで、感情表現が豊かな馬で、集中力と落ち着きがなく、常に競技会では一か八かのギャンブル的な要素があり、今まで乗せて頂いてきた馬の中で、性格や魂が一番自分に近い馬だと思います。ゼロと一緒に、沢山の試練を乗り越えて、沢山の事を教えてもらったから今の自分があります。

そんな、私の大親友とも言えるゼロが、彼の馬生の中で初めての故障、長期休養をした2010年の5月に、今まで一度も馬から落ちて大きな怪我をした事のない私が、落馬骨折してしまい、ゼロと同じ右脚の怪我で、長期休養を余儀なくされてしまいました(汗)

正に「こんなところまで人馬一体なんだな!」
とゼロと自分の縁を不思議に思うと共に、怪我をしても常に前向きで元気なゼロに力をもらい、「・・・そうだよな。俺達はつねに前に進まなくっちゃな!」と勇気と元気を奮い立たせるのでした。

今では、私より先に軽い運動を始めたゼロとどっちが先に現場復帰できるか競争です!!
私にとってはゼロを始めとしたおうまさん達は対等なパートナーであり、お互いを高めあう大切な存在だと思っています。だから、リハビリのライバルが馬(ゼロ)というのは普通の人から見たら変な事かも知れませんが、私にとっては普通の事です(笑)

「とっても高い所に行く為に、高く飛ぶ為には、一回縮まってバネに力を蓄えなければいけない」

今はその時ですが、私はいつもどんな時も上を目指して素晴らしいパートナー達と進んで行きたいと思います!

もっとパワーアップして復活する馬術界の異端児にご期待ください!!!!

那須グランドホースショーCSI1*-W NAS U

2010
06.01
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今週の6月の4、5、6に那須トレーニングファーム一年に一度のお祭り、那須グランドホースショーが開催されます!!

私は足の手術で入院しているので、遠くは北は青森から、南はなんと福岡から〓はるばる来て下さる、沢山の皆さんとお逢いできないのは残念ですが(泣)

今年も一般の方たちも楽しんで貰える様に、沢山の地元物産展や、馬具コーナー、定番のご当地那須ラーメン、体験乗馬コーナーや、イベントはわんちゃんの障害飛越アジリティーや、夜のパーティー時の人が障害を飛ぶインドアヒューマングランプリなどたのしいイベント盛りだくさんです♪

金曜日には76.4FMのレディオベリーのお笑い芸人カンカンによる公開生中継や、日曜日にはレディオベリーの顔、佐藤「ビッグイヤー」望さんが応援にきてくれます♪

もちろん競技もヨーロッパ並みのインドア競技、那須グランドホースショー名物「インドアグランプリ」や、ワールドカップ予選のCSI1*ーW.NASU等、日本トップクラスの戦いが見れます〓

このように、「那須グランドホースショー」は、競技だけでなく、出店やイベント等、正に「お祭り」ですので、皆さん今週末は那須まで是非お越し下さい!!

ああ、盛り上がる夜のパーティー時の「ヒューマングランプリ」走りたかったな…(笑)土曜日の、沢山の馬仲間が集う懇親パーティーは、僕がいない分、ほっとそうすさんの、ミツ会ばりの盛り上げ期待してます(笑)
大会プログラムも後輩のデザイナーと3日間徹夜で「日本一の馬術大会プログラムを〓」と、気合い入れて作ったので、楽しみにしていて下さい!!

グランドホースショーに行かれる日本の馬術界を明るく元気にできる皆さん、私の無念の分までグランドホースショーの盛り上げよろしくお願いいたします〓〓そして「ホースショー」をおもいっきり楽しんで下さい!!

試練の骨折

2010
05.31
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いよいよ来週には馬と供にヨーロッパに遠征し、皆様の馬仲間代表としてアメリカケンタッキーの世界選手権、アジア大会と世界でヤマト、やっくると共に大暴れしてくる予定だったのですが、なんと昨日生まれて初めて馬から落ちて足を骨折してしまいました。

足から落ちたのですが、足が変な方に曲がって、一発で骨折したとわかりました。右くるぶしの脱臼骨折で、手術が必要で全治3ヶ月だそうです。
もちろん、世界選手権、アジアの予選にすら出られず、世界は完璧アウトです。
今まで馬から落ちて骨折した事などなかったので(ポニーから落馬で膝を割った事はありますが(笑)
「何故、世界選寸前のこんな時に…!と、一時は茫然自失になりそうでしたが、私は「全ての物事には必ず意味があり、その人にとって一番良い勉強になるように起こっている」と常に思っていますので、これは、「やはりまだ今のあなたの実力では世界には届きませんよ」と言う天からの啓示かも知れません。「試練を乗り越えてもっと努力して大きくなりなさい」と。

本当に応援して支えて下さったやっくるオーナーの亀田様を始め、ヤマトオーナーの会長、メンバーの皆様や馬仲間の方達にも、本当に私の不注意でご迷惑をお掛けして、チャレンジ中断で申し訳ございませんでした。

でも、これで人生の終わりではないですし、僕の「世界でメダルをとって、日本で馬を広げる」という夢への情熱は更にメラメラ燃えていて死ぬまでチャレンジし続けます!!

とりあえず僕が海外で乗れないので、ヤマト、やっくるの飛行機はキャンセルして、年内はヤマト、やっくるは国内で再び活躍します!

夏の全日本ジュニアでは姪の優美にヤマトかやっくるでチャンピオンになってもらい、年末の全日本大障害選手権では、妻の思乃が今年のJRAホースショーグランプリ優勝のヤマト、復活した私が昨年のJRAホースショーグランプリ優勝のやっくるで、夫婦で日本一を争うジャンプオフをするかもしれません!

それからまた、世界を目指しますので、皆様、引き続き熱いご声援をお願いいたします!!